[アップデート]Amazon Connect Contact Lensでは、管理者が対応中のコンタクトを転送、リスケジュール、終了できるようになりました
はじめに
Amazon Connect Contact Lensでは、2つのアップデートがありました。
- 対応中のコンタクトを検索•確認できるようになりました
- 管理者は、対応中のコンタクトを転送、再スケジュール(リスケ)、終了できるようになりました
1点目のアップデートでは、従来は、対応が完了したコンタクトに限り詳細ページを検索•確認できましたが、対応中のコンタクトも検索•確認できるようになりました。
それによって、管理者は、対応中のコンタクトの詳細ページから、リアルタイムの会話分析内容(感情分析や文字起こし)などを確認することができます。
2点目のアップデートは、対応中のコンタクト詳細ページから以下の3つのアクションを実行できるようになりました。
- エージェントがタスクや通話対応中に強制終了
- タスク対応中のエージェントから別のエージェントやキューにタスクを転送
- タスクのスケジュールを変更
このアップデートにより、様々なチャネル(通話、チャット、タスク)で古いコンタクトや非アクティブなコンタクトを終了したり、エージェントの負荷を分散させるために、タスクをリスケしたり、エージェント間でタスクを分散したりできるようになります。
余談ですが、以前はContact Lens for Amazon Connect
というサービス名でしたが、今年の5月を境にAmazon Connect Contact Lens
という名前に変わっていることに気づきました。
Amazon Connect Contact Lensの概要はこちらをご参考ください。
1点目 対応中のコンタクトを検索•表示
1点目のアップデートである、対応中のコンタクトを検索したり、詳細ページの閲覧ができるか確認します。
[分析と最適化]から[コンタクトの検索]に遷移すると、コンタクトのステータスが進行中
も検索できるようになっていました。
詳細ページも確認できました。進行中
と記載がありますね。
2点目 対応中のコンタクトに対してアクション
2点目のアップデートである対応中のコンタクトに対し、3つアクションを1つ1つ検証します。
セキュリティプロファイルのアクセス権限は、[連絡先アクション]のうち、以下の3つを許可する必要があります
終了
終了のアクションでは、通話やタスク対応中のコンタクトに、強制終了させることができます。
電話をかけると、コンタクト詳細ページから[アクション]で終了が表示されます。終了してみます
終了すると、[お問い合わせが終了しました]と表示されました。
数秒後、ページを更新すると、コンタクト詳細ページが[完了済み]に変わりました。
コンタクト詳細ページから終了アクションを実行すると、問い合わせコントロールパネル(以降、CCP)は、アフターコールワークに変わりました。
通話対応中に、管理者が強制終了する場面は、考えにくいですが、 タスク対応中に、別の作業をしてもらいたいなどのケースでは、タスクの強制終了を利用することはありそうですね。
転送
コンタクトをクイック接続のエージェントまたはキューに転送できます。この機能は現在、タスクに対してのみサポートされています。
タスクの作成方法は、下記をご参考ください。
CCPからタスクを受け取ると、コンタクト詳細ページから[アクション]で転送
と終了
が表示されます。転送してみます。
タスクを転送させるクイック接続のエージェントかキューを選択します。
転送が完了すると、CCPは、アフターコンタクトワークに変わります。
転送先のCCPで、タスクを受信しました。
転送完了後、コンタクト詳細ページでは、[お問い合わせが転送されました]と表示されます。次のコンタクト
をクリックすると、転送先のタスクのコンタクト詳細ページに遷移できます。
転送先のコンタクト詳細ページでも[アクション]が実行できます。
また、元のコンタクトをクリックすると、転送前のコンタクト詳細ページに戻ります。
元のコンタクト詳細ページは、ステータスが完了済み
だったため、次のコンタクト
の表示はなくなっていました。
リスケ
スケジュールを設定したタスクを作成後、コンタクト詳細ページから、スケジュールを変更できます。
再スケジュール
を実行してみます。。
リスケ可能な範囲は、タスクを作成してから6日以内です。
リスケを実行すると、[タスクは正常に再スケジュールされました]と表示されます
リスケしたタスクは、何度もリスケ可能です。
管理者は、エージェントの負荷を平準化させたいケースなどで、タスクのリスケを行うことができますね。
最後に
今回のアップデートでは、対応中のコンタクトの詳細ページが確認できるようになり、3つのアクションを実行できるようになりました。
利用例をいくつか挙げましたが、他にも色々な使い方ができますので、対応中のコンタクトに対してアクションを利用し、コンタクトセンターでの業務効率化に活かしましょう。